謹賀新年 亥年特集

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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は亥年。

目標に向けて、真っ直ぐ突き進みたいものです。

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元々イがイノシシのことで、シシは肉の意味だそうです。
肉がとれる獣をシシと呼び、その代表が鹿と猪でした。
子供の頃、本を読んで、猪も鹿もカモシカもシシという名前で出てくるのを不思議に思っていたのですが、そういう訳があったんですねえ。

雑食で多産なので、新石器時代に人が他地域に移動する時、
猪の子供のうり坊を連れて行き、移住地で放して、大きくなってから
狩猟して肉を得たそうです。
ただ、猪も強く、牙でしゃくり上げると、人の大腿動脈の高さなので、
ここを切られて、人が殺されることもあるとか・・・。
この猪を家畜化したものが、豚です。
インドで猪そっくりの豚を見たことがあります。
でも痩せていて、食べるところが少ないという印象でした。

 

私が以前勤務していた岡山市の北にある賀茂川町は、冬には猪猟の解禁期がありました。
町を4つに区分し、1年毎にその1区分で猟が行われ、4年経つと同じ地区で猟が行われる
しくみで、猪を駆除すると共に、絶滅はしないように工夫されていました。
猪肉は100g500円くらいで、売られていましたが、
最近は牙もお土産として売られて、立派に産業化しています。
味噌味の鍋が一番と勧められましたが、ステーキや焼き肉でも美味しく食べられます。
夏は臭くて食べられないのですが、冬の猪は絶対に豚より美味だと思いました。

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オオクニヌシ1A3サイズポスター01

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神話では、古事記で大国主命が兄弟に騙されて
赤猪に模した焼けた大石で、
倭建命は山の神の化身である白猪によって
命を奪われる話が出てきます。

 

その後の時代では、道鏡の天皇即位を阻んだ
和気清麻呂が九州に流された折、
三百頭もの猪が現れて刺客から守ったので、
和気清麻呂を祀る護王神社の狛犬は
猪になっています。

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戦の神としても信仰された護法神の
摩利支天(まりしてん)は、猪に乗っています。

摩利支天が陽光に先立って前へ進む様子が、
突進する猪の素早さになぞらえられて
神使とされたものらしいとか・・・。
猪についての信仰は以下のサイトで
詳しく説明されています。

http://shinshizo.com/2018/07/神使になった-いのしし・猪/

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日本では猪はイノシシのことですが、
中国では猪はブタのこと。
イノシシのことは野猪と呼びます。
ブタであっても、多産で富の象徴になるブタは
干支の動物として人気があるようです。

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豕の甲骨文字
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金文

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小篆

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中国では養豚の歴史が長く、古代では床下で飼って、
排泄物を餌にしていたそうです。
今でも、雲南省のシーサンパンナに行くと、
高床式住居の床下で、豚を飼っているのが
見られます。

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                 アイニ族の家の床下で飼われている豚

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解体した豚は風通しのよい壁に
掛けておきますが、
ほどほどの乾燥でもあっても
腐りません。
熟成して味が濃くなります。
豚肉の油を利用して野菜を炒めます。

1997年に村を訪れて、
泊めてもらった時の写真です。

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