2017 年 1 月 16 日 / 最終更新日時 : 2024 年 2 月 20 日 三宅 和久 干支特集 謹賀新年 酉年特集 明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます 今年は酉年。 鳥についていろいろ述べてみたいと思います。 甲骨文 金文 小篆 大篆 鳥と言えば、まず鳳凰。一万円札のデザインにもなっています。 春秋時代の「詩経」「春秋左氏伝」「論語」などでは聖天子の出現を待ってこの世に現れるといわれる瑞獣(瑞鳥)のひとつとされ、 「礼記」では麒麟・霊亀・応竜とともに四霊と総称されています。 前2世紀頃の前漢時代に成立されたという中国最古の類語辞典「爾雅」17章によれば、嘴は鶏、頷は燕、頸は蛇、背は亀、尾は魚で、 色は黒・白・赤・青・黄の五色で、高さは六尺程だそうです。 「山海経」「南山経」では鶏に似ており、頸には「徳」、翼に「義」、背に「礼」、胸に「仁」、腹に「信」の紋があるとされます。 マンガでは手塚治虫の火の鳥でしょう。 中学2年の時に未来編で初めて火の鳥に出会ったのですが、 そのあまりに壮大なスケールの話にショックを受けて、 それまでは図書館の本を学年で一番多く読んでいたくらい本好き だったのですが、以後はすっかり手塚マンガにはまってしまい、 マンガばかり読むようになってしまいました。 マンガが小説以上だと実感させてくれた最初のマンガです! 鳳凰編も素晴らしい内容でしたねえ・・・。 続いて、諸星大二郎「孔子暗黒伝」 精霊の村の巻の ラストシーンに出てくる白骨の鳥。 このインパクトも強烈です。 首狩りの儀式の後に、死を表す鳥が ジャングルの上を飛んで行きます。 殷の青銅器、フクロウ型の酒ツボ 鴞卣(きょうゆう) 怪獣映画なら、まずは昭和31年1954年の東宝「空の大怪獣ラドン」! 阿蘇から福岡に飛来したラドンが福岡の街を破壊します。 岩田屋に止まって、羽ばたいて西鉄電車をひっくり返しているところ。 ミニチュアが本当に精密です! 続いて、平成7年1995年大映の 「ガメラ大怪獣空中決戦」! 旧ガメラシリーズとは比較にならない 質の高さです。 長崎の姫神島から現れたギャオスが 福岡ドームでの捕獲に失敗した後、 東京に移動して東京タワーに巣をかけます。 夜明けのシーンが初日の出みたいで、 思わず拝んでしまいましす。 日本で鳥と言えば、正月にお参りする 神社の鳥居。 起源はいろいろな説があるようですが、 その起源と考えられているものを 2001年中国雲南省シーサンパンナの アイニ族(ハニ族の一支族タイのアカ族) の村で見たことがあります。 格朗和(グーランフー)の黒龍譚村の 入り口にある龍巴門(ロンパーメン)。 門の上に鳥や剣や犬が乗っています。 大賀拉(ダフラ)という村にある龍巴門。 ここで客を迎え、酒を飲んだら通します。 アイニ族の女性。 綺麗です。 南糯山というアイニ族の村へ 行き、岩多(アンドォ)さんという 人と仲良くなって、泊めてもらい ました。 高床式住居に住み、おもちを 好んで食べていました。 アイニ族が属するハニ族は 日本人(和人)との類似性が 注目されていて、和人はハの人、 ハニの意味もハの人ですし、 下駄を好む部族もいます。 南糯山の龍巴門。男女の像が立てかけてあります。 龍巴門の裏側。毎年、新しい門を作って、並べていく そうですが、熱帯なので、古い門は朽ち果てていきます。 村の別の入り口にある龍巴門。 豚や鉄砲が飾ってあります。 アイニ族の子供たち