高野山・熊野 民間漢薬探訪の旅~その1~
2009年9月20日から23日まで、高野山から熊野
古道沿いを駆け足で巡り、当地の民間薬に触れてきました。
昔の人の巡礼を少しでも体験すべく上古沢駅から徒歩で高野山へ。
運動不足の身にはこれがなかなかの山道で、思った
以上に時間がかかり、結局8時間も歩くことになってしまいました。
日没直前にようやく高野山の入口である大門に到着。
おかげで夕日の写真を撮ることができました。
僧房に着く頃には、既に真っ暗でしたが・・・。
夕食の精進料理。
見た目も美しく種類も多く、大変美味しくいただきました。
ただインドのベジタリアンフードと
比べると、タンパク質が少ない気がしました。
また油分も少ないので、カロリーも当然少なめです。
町で見かけた薬屋さん。
看板が時代を感じさせます。
黄柏、竜胆、青木から作られており、清熱燥湿が中心です。
効能書きは食あたり、水あたり、はき下し、
消化不良による下痢、下痢、くだり腹、軟便となっています。
1回5錠、1日3回服用。1日量として黄柏9g、竜胆1.2g、青木0.3gです。
1錠を口に入れ噛んでみると、確かにすごい苦さ!こりゃ、効きそうです!
他の店では雷火針を見つけました。
針と書きますが、実際は条灸の特殊なタイプです。
普通の条灸は、紙で巻いたモグサに火を付け、患
部を炙るのですが、雷火針という条灸は、炙った
後に皮膚の上に置いた布や服に条灸を押し当てて、
更に熱の通りを良くするのです。
雷火針とは書いておらず、ありがたそうな長い名前
の灸がネーミングでしたが、買おうと思ったら、何
と3本2500円!
当クリニックで普段使っている条灸の
5倍の値段です。
結局買えませんでした。ううっ、小市民・・・