☆寅年特集☆その2

中国雲南省や貴州省に住む彝(イ)族は虎を神聖視していますが、
虎から世界が造られる創世神話が伝わっています。

天を造りし神は、虎を捉え、その背骨と四肢で天を固定した。
虎の頭は天の頭に、その尾は地の尾となった。
左目は太陽に、右目は月に、ひげは陽光に、歯は星々となり、
地上に光がもたらされた。
その油は雲に、気は霧に、腹は海に、血は海水と化した。
大腸は大河に、小腸は河川に、腓骨は道に、毛は苗になった。
骨髄は金に、骨片は銀に、肺は銅に、脾臓は錫に、腎臓は砥石になった。
シラミからは水牛と黒ブタ、黒羊、綿羊が、
頭皮からは様々な鳥が生まれた。
雲南教育出版社「西南民族節日文化」より翻訳

毎年農暦の1月15日に双柏県の彝族は
虎節という祭を行います。
虎の衣装を着けた12人の男が、虎の笙舞を
踊り、邪を払い、吉を祈ります。
雲南人民出版社「秘境節祭」より

雲南省に住む納西(ナシ)族にも虎に関する神話が
あります。
雲南民族村で働いていたトンパ(巫師)、和国偉(納西族名はドウー)師から
聞いた話は以下の通りです。

虎の体の模様は火から賜ったもの。
虎の威厳は大河の水の音から賜ったもの。
虎の血は聖水から賜ったもの。
虎の爪は神の鷹から賜ったもの。
虎の尾は神の竹から賜ったもの。
虎の腸はこの世の道から賜ったもの。
虎の肝臓は山の崖から賜ったもの。
虎の肺は風から賜ったもの。
虎の骨は鉄から賜ったもの。
虎の身体は天地万物の精華が集まったもの。
それ故、虎は全ての獣の王となったのである。
納西族は虎を最も早くこの世に出現した動物と見なしている。


ドウー師の納西族語を中国語で書くロレミジ嬢

ミャンマーの有名な観光地、ゴールデンロックがあるチャイティーヨーでは、時々虎が出て、家畜を襲うため、猟師が退治して体や骨や歯を売っています。上下の牙はセットにすると、強い縁結びになるとか。骨は虎骨として、漢方の祛風湿薬になりますが、
ワシントン条約に引っ掛かりますので、持ち帰りできません・・・。

コロナに翻弄された2年ですが、今年こそワクチンと治療薬の普及でコロナが終息して、虎のように力強く跳躍できる年になることを願っています。

因みに寅年の私は遂に還暦を迎えます・・。

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